バリバリの営業マンだった元同僚が時間貸しのリゾート施設事業を始めました。しかも、利用者が少ない平日は、地域に開放し子ども食堂にするとのこと。これも一つの女性性(femininity)の時代の現われではないかと思いました(女性性については以下に簡潔にまとめています)。http://www.ceetree-media.ne...
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- 山越誠司
SEIJI YAMAKOSHI
1968年札幌市に生まれる。1991年東洋大学法学部卒業、1993年同大学院法学研究科博士前期課程修了。その後、損害保険会社や外資系保険仲介、外資系損害保険会社、金融サービス会社などに勤務。転職は5回。そのうち1回はもと在籍していた会社に再入社。2020年日本保険学会賞(著書の部)受賞。2023年神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了、博士(法学)。著書に『先端的D&O保険の実効性と限界』(保険毎日新聞社、2023年)、『先端的賠償責任保険』(保険毎日新聞社、2022年)、『学び直しで「リモート博士」』(アメージング出版、2023年)など。
SEIJI YAMAKOSHIの記事一覧
これから「女性性(femininity)」の時代であるということを聞いたことがあるでしょうか。女性が活躍する時代という意味ではなく、今まで「男性性(masculinity)」であった時代から、女性性の時代に移り変わるという意味です。 今までの男性性が優位な社会では、ピラミッド型の組織において、私たちは上位下達の命令系統...
子育てに正解はないといわれますが、スキンシップとしてできるだけ多くの時間、何度も抱きしめてあげることは大切なようです。親にとっては頭を使わなくてもできるので比較的簡単な育児法だと思います。 抱き癖がつくからなどと言い訳をいっている暇があれば、赤ちゃんが泣いている間、ずっと抱っこしてあげると良いでしょう。特に母親の抱っこ...
バブルが崩壊し、資本主義が終焉を迎えるというのは、少数ながら以前から有識者が指摘していました。森永卓郎『投資依存症』(フォレスト出版、2024年)でも同じことが述べられています。 森永氏によると資本主義の本質は、勝ち組が負け組から収奪する仕組みで、投資も含めてゼロサムゲームであるといいます。たとえば、大企業が中小企業か...
日本語と英語で同じことを言ったり書いたりしても、伝わる内容やニュアンスは大きく異なります。自分が生まれてから使用して自然に身に着いた言語を母語(mother tongue)といいますが、母語で書かれたものを英語に翻訳したからといって、執筆者の伝えたいことが読者に伝わるとは限りません。 夏目漱石の作品は、多くの日本人に愛...
清水晶子ほか『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(有斐閣、2022年)を読めば、「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」あるいは「政治的正しさ」のことが理解できるかと思いましたが、私の結論は「わからない」でした。本書の3名の執筆者にしても「わからない」というのが本音だと思います。 著者の方もいっておられますが、ポ...
この写真の人物は、長崎県にあった高島炭鉱の労働組合書記長になります。炭鉱が閉山する時、彼は残務整理をし、北海道の仲間に会った後、雲仙にて自殺しています。タバコを吸いながらいい表情をしている彼にとって炭鉱は人生そのもの。書記長としての仕事も、彼にとってすべてだったのでしょう。ここに昭和の働き方をみる思いがいたします。 一...
スケールフリー・ネットワークという言葉を聞いたことがあるでしょうか。「基準(スケール)」が「ない(フリー)」ネットワークということですが、生態系はスケールフリー・ネットワークで成り立っているといいます。酒井敏『カオスなSDGs』(集英社新書、2023年)によると、生態系というのは誰も設計図を書いたり体系を作ったりしてい...
近年、働き方改革などといわれ日本の雇用形態も大きく変わろうとしています。今までは長期的労働契約とそれに付随した企業内訓練、社内競争を経た昇進による勤労意欲の増進など、「ゆりかごから墓場まで」的な労働環境が整えられていました。しかし、尾高煌之助「「日本的」労使関係」岡崎哲二=奥野正寛『現代日本経済システムの源流』(日本経...