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恐ろしい新型ウイルスは存在するのか

新型コロナウイルス騒動のはじめに、道端で突然倒れる人が映し出され、病院で入院患者があふれる映像が流された。地方公共団体の首長が外出するなと叫び、人工呼吸器の必要性を訴えるニュースも見せつけられた。このような衝撃的な映像は、我々に恐ろしいウイルスが世界中に広まってしまった印象を植え付けたのである。しかし、それらの映像が事実に基づくものであるのか、あるいは本物であるのか検証した人はいるであろうか。

PCRの発明者でノーベル化学賞受賞者であるキャリー・マリス博士は、「PCRは感染症の診断に使ってはならない」という趣旨の発言をしていたのは有名である。そして、今回のPCR検査法を開発したのは、ドイツのクリスティアン・ドロステン教授のグループである。その後、WHOはウイルスの名称をCOVID-19とする。そして、WHO事務局長は、PCR検査を行い、陽性者を隔離する施策を推奨したのは周知の事実である。

しかし、PCR検査で陽性になることと、新型コロナウイルスに感染していることに、因果関係があることは証明されていない。スチャット・バクティ=カリーナ・ライス『計画された! コロナパンデミック』(成甲書房、2021年)によると、ドロステン教授らの論文は、24時間以内で査読を通過して批判的な検証はされていないという。そして、PCR検査は大量の無症状感染者を生み出してきたが、無症状感染者の飛沫中にウイルスが存在しているというデータが示されたことはない。科学的根拠も証拠もないのに、なぜ我々は無症状者から感染症が移ると考えるようになったのであろうか。そして、無症状の子どもたちが高齢者にウイルスを移すという残酷なストーリーを作り出し、その仮想のストーリーを多くの人が信じて吹聴し、人々が社会的距離を取るように仕向けた。

毎日のようにマスコミは、PCR検査の陽性者を感染者として報道しているが、本来は「陽性者=感染者」ではないことが忘れ去られている。武漢で重症肺炎を起こしたウイルスが世界に蔓延したというイメージが世間に広がり、大変なことになったという印象が植え付けられたがそれを証明できる論文は存在していない。今回のウイルスは未知のウイルスであり、ワクチンしか解決の糸口はないという結論を世界は押し付けられている。

大橋眞『PCRは、RNAウイルスの検査に使ってはならない』(ヒカルランド、2020年)によるとウイルスが広まったのではなく、PCR検査キットが世界中に広まったと考えると、新型コロナウイルスの陽性者が世界中で発生していることが科学的に説明できるという。今回のPCR検査で陽性と判定されている遺伝子は、中国で発生したウイルスではなく、各地域において、何らかの遺伝子が新しく発見されているだけではないだろうか。この辺で、我々一人ひとりができるだけ論理的な根拠を拠り所に、今回のパンデミックを顧みる必要があると思われる。すべてを受け身でやり過ごすことは、他人が勝手に作り上げたストーリーに乗っているだけになることを認識する必要があるであろう。

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