社会 社会 一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数 2023年6月4日 「手当(てあて)」を「てとう」と読む政治家が現れましたが、これは日本の国語教育の再考を促す出来事だと思います。人は、母語の運用能力が高まらない限り、思考能力に限界が生じます。母語と思考は密接に関連しているということです。 藤原正彦氏は、『祖国とは国語』(新潮社、2005年)において、「一に国語、二に国語、三、四がなくて... 山越誠司
社会 カフカ人生人生は失敗社会 「絶望名人・カフカ」から人生を学べるだろうか 2023年6月1日 皆様はフランツ・カフカをご存じでしょうか。読書が好きな方ならだれでも知っている名前のではないかと思います。フランツ・カフカ(1883年~1924年)とは、オーストリア=ハンガリー帝国、現在のチェコ・プラハ生まれのユダヤ人で、ドイツ語で創作を行った作家です。有名な作品としては、「変身」「審判」「城」などがあります。筆者の... シキ
環境 公害環境問題 日本の環境問題の歴史 2023年5月31日 地球環境の保全などに向け、大気汚染、土壌汚染、悪臭など様々な環境問題に対する対策が実施されていますが、今回は日本の環境問題(以下、公害)の歴史についてご紹介させていただきます。 日本社会における典型的な公害 経済発展の過程で全世界のみならず、日本社会でも公害による自然環境破壊、生態系の破壊、人体への影響が確認され、歴史... しんた
社会 教育社会 なぜ日本はダントツで学ばない国なのか? 2023年5月28日 アジア太平洋地域(APAC)14ヵ国・地域の主要都市に住む人々の働く実態や意識、仕事に対する考え、転職状況、働くことを通じた成長などについて調査した、パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」の報告によると、日本人は、「勤務先以外での自己啓発や学習は何もしていない」という項目でダントツ1位になっ... 山越誠司
社会 子育て社会 子育てに「正解」はない 2023年5月21日 4人の子どもを東大(理科三類)に合格させた、佐藤ママこと佐藤亮子氏の発言が批判されました。彼女の「タブレットがなくなったら子どもが賢くなります」というコメントに対して、堀江貴文氏が「こいつバカでしょう笑」と、見下しました。また、茂木健一郎氏も「スマホもそうだけど、日本の中のある種の教育化石層は、やたらと新しいテクノロジ... 山越誠司
社会 幸せ社会谷川俊太郎 「現在(いま)を生きている幸せ」 2023年5月19日 『芝生』 そして私はいつか どこかから来て 不意にこの芝生の上に立っていた なすべきことはすべて 私の細胞が記憶していた だから私は人間の形をし 幸せについて語りだしさえしたのだ _谷川俊太郎 今回「現在(いま)を生きている幸せ」をテーマにして記事を書くにあたり、著・谷川俊太郎さんの「幸せについて」という本をご紹介した... シキ
環境 ペットボトルリサイクル環境問題 ペットボトルリサイクルの仕組み 2023年5月16日 昨今、各ニュースメディアなどで話題となっている「地球温暖化」ですが、抑止するために二酸化炭素(温室効果ガス)の削減対策が世界的に実践されています。 その取り組みの一つとして、ペットボトルリサイクルの仕組みについてご紹介します。 二酸化炭素の排出量削減 産業革命以降、経済活動の活性化などにより温室効果が高い二酸化炭素の... しんた
社会 携帯電話の利便性の裏にある危険性も気にしてみる 2023年5月13日 「携帯電話は発がん性物質です」といわれるとギョッとしますね。実際そうなのでしょうか。少し昔のニュース記事を確認してみましょう。イギリスのBBCによると、2011年の時点でWHOは、携帯電話の使用により脳腫瘍を引き起こすかもしれないということを報告しています(BBC, Mobiles 'may cause brain c... 山越誠司
社会 幸せ幸福社会 北欧デンマークから学ぶHYGGE(ヒュッゲ)、シンプルな幸せって? 2023年5月12日 「HYGGE」ってなに? 「HYGGE」という言葉、皆様はご覧になったことがございますか? なんて読むのでしょう? ちょっとややこしいスペルだな、なんて思ったりしませんか? このような疑問について、今回参考にする本『HYGGE 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』の著者、マイク・ヴァイキングさんはこう述べています。 ... シキ
社会 マスメディアの善悪二元論に流されない 2023年5月5日 善か悪かという問題の立て方は単純明快で便利です。しかし、複雑な世の中のことを二つに分割して整理する方法には流されずに立ち止まって熟考する間合いが必要だと思われます。そして、この善悪二元論を多用するのがマスメディアになります。 金子勝=アンドリュー・デウィット『メディア危機』(NHKブックス、2005年)によると、日々、... 山越誠司