
量子力学というのは、おそらく近代西洋科学が残した偉大な学問ではないでしょうか。私は古典物理学も量子力学もまったくの素人です。しかし、量子力学の理論を使って、この世界の現象を説明すると、いろいろと明るい未来を描けます。
私たちは素粒子でできています。この世の中のあらゆるものが素粒子でできているわけです。そして素粒子は粒であり同時に波でもあります。
私たちの意識も感情も目に見えませんが、実は量子力学の世界では実体として確認することができます。それでは何でできているかというと「フォトン」という光の素粒子でできているそうです。そして、私たちは感情や意識という情報を乗せて、フォトンを日々飛ばしているということになります。
村松大輔『自分発振で現実を変える「量子力学的」願望実現の法則』(サンマーク出版、2024年)は、量子力学をわかりやすく解説して、現実世界でどのように応用することができるか教えてくれます。
たとえば、自分の周囲を明るくしたいと思えば、明るい軽やかな感情のフォトンを飛ばすと自分の周りが明るくなります。反対に暗くて重たいフォトンを飛ばしていると、そのような現実が引き寄せられます。
また、同じ波を発振している人同士が反応し合うことを共振といい、同じ周波数の人同士は引き寄せ合うようです。たしかに、家族の中でイライラしている人がいると、ほかの家族のメンバーにも影響することがあるのは、身近に感じるところではないでしょうか。
このフォトンのすごいところは、人だけではなく、現象にも影響を与えるということです。常にポジティブなフォトンを発振していると、ポジティブな周波数帯で生きられるし、ネガティブなフォトンを発振していると、ネガティブな周波数帯で生きることになります。
私たちはダメだ、できないと思っていれば、そのような現実に直面することになるし、できる、楽しい、ありがたいと思っていると、そのような現実に身を置くことになります。こじつけのように聞こえるかもしれませんが、量子力学の理論からそのような理屈が導き出されることになります。
多くの量子力学の専門家が東洋哲学に惹かれていくのは、量子力学と仏教の教えやインド哲学に共通項を見出すからでしょう。量子力学と東洋哲学の融合は、これからの時代に学んでいくと明るい未来が予感できるユニークな分野だと思います。