社会 生産性を上げる働き方(5)- 小さく絞り込みフィールドを作る 2023年12月28日 今回で最終回になります。このような発想や方法もあるかな、という程度で参考にしてみてください。労働生産性を上げる方法は人それぞれというのが前提にあるからです。 労働時間削減については時間管理で有名なテイラーの科学的管理法などがあり参考になります。しかし、各労働者が取り組めることで労働生産性を高める方法は、意外にも私たちの... 山越誠司
社会 生産性を上げる働き方(4)- 「他力本願」でイノベーションを起こす 2023年12月16日 アリ社会は、自らの組織を長期的に存続させるために、非常に多様な人材(アリ)で構成された集団を形成していることがわかっています。また、アリ社会では、よく働くアリは3割程度で、残りの7割は働いていないというのは有名な話ですね。 長谷川英祐『働かないアリに意義がある』(中経の文庫、2016年)によると、この働かないで何もして... 山越誠司
社会 生産性を上げる働き方(3)- 公私混同を「楽しむ」 2023年12月10日 昭和の労働観における公私混同は、夜の接待や休日のゴルフも含めて、土日も休みなく働くということでした。1980年代後半に「24時間戦えますか」という栄養ドリンクの広告がありましたが、まさしく四六時中働くのが昭和の時代だったかもしれません。 しかし時代は変わりました。今ここでいっている「公私混同」はまったく別です。ある経営... 山越誠司
社会 生産性を上げる働き方(2)- 環境に「ゆらぎ」を与える 2023年12月3日 一般的にオフィスワーカーは、都心のビルで働いています。そして、最先端のビルでは、快適と感じられる室温や湿度が一定に保たれているので、さぞかし労働者の生産性も高いと考えられています。しかし、人間は機械ではないので、どうも労働生産性を上げるには、環境に変化が必要なようです。前回紹介した、梶本修身『すべての疲労は脳から』(集... 山越誠司
社会 生産性を上げる働き方(1)- 今日できることは明日やる!? 2023年11月25日 普通は仕事でも勉強でも、「今日できることは今日やる」ということでしょう。しかし、「今日できる」と思う仕事が目の前にあり、締切期限が先にあるのであれば、明日に回してしまう方がよい場合があります。多くの方がそうだと思いますが、午前より午後の方が脳も体も疲れてきます。そこで無理をして難しい仕事をしてしまうと、ミスが生じ、軌道... 山越誠司
社会 再配達環境問題社会 宅配の再配達問題について考える 2023年11月21日 先日、政府が物流2024年問題の対策の一環として、宅配の置き配にポイント還元する施策を検討していると報じられました。 宅配の再配達問題に対する有効な対策の一つと考えられますが、届いた荷物が破損、盗難されるなどのリスクがあることも同時に懸念されています。 今回は宅配の再配達が環境に与えている影響を鑑み、再配達を減らす工夫... しんた
社会 LGBT社会 LGBTを読みとく―大きな誤解をしているかも―(後編) 2023年9月2日 前回のおさらいと後編について こちらの記事は『LGBTを読みとく―大きな誤解をしているかも―(前編)』の記事を最後まで読んでいただけていることが前提となっている後編の記事となっております。まだ前編を読んでいないという方は、ぜひ前編の記事をご覧になってからこちらを読んでいただければと思います。 前回ですが、LGBTの概念... シキ
社会 LGBT多様性社会 LGBTを学ぶこと―大きな誤解をしているかも―(前編) 2023年8月22日 「LGBT」と言われて、正しく説明できますか? 「LGBT」または「LGBTQ+」という言葉は、最近よく耳にする機会が増えてきました。 皆様は、LGBTを説明することはできますか?「性的マイノリティ」と単語として一緒くたに言うのではなく、分からない人にもしっかり説明できるでしょうか。「LGBTの人」と「そうではない人」... シキ
社会 生きている言葉と日本語を守ること 2023年8月22日 日本語や文語が大切だという話題も、少し軽い内容から入ってみたいと思います。徳永文一『国際人には文語が似合う』(長風舎、2015年)には、思わず苦笑いしてしまう事例が出ています。 銀行に電話をしたとき、「○○さんいらっしゃいますか」と尋ねると、「○○部長さんはお席にいらっしゃいません」との返答。さらに別の電話では、「○○... 山越誠司
社会 日本語が消滅する前に文語を守ってみる 2023年7月29日 前回、文語を学ぼうとして何度も挫折したことを書きました。文語文を書ける人たちは、70代後半、あるいは80代の方々です。その方々がこの世からいなくなれば、おそらく文語は消滅すると思います。 私が法学部の学生になったのは1987年ですが、当時の民法や商法の条文は、歴史的仮名遣いでした。いわゆる文語体です。民法や商法が制定さ... 山越誠司