
今日という一日を、あなたはあなたらしく過ごすことができましたか? やりたいことを自由に好きなだけ、自分にやらせてあげていますか? あなたは今、幸せですか? この質問すべてに「はい」と答えることができたなら、あなたは最高に豊かな人生を送っています。
反対に、「はい」とすぐに答えることができないあなたのために、この本はあるのだと、著者は言います。
「本当は私の人生、こんなはずじゃないと思うのだけど……」
「ずっとここにはいたくないけど、やりたいことが何なのかもわからない」
「才能も根性もないヘタレな私。自信なんて持てるはずないし」
「あーあ、疲れた。もっと賢くて美人で、ついでにお金持ちに生まれていたらなあ」
「このままじゃ……嫌なんだけど」
こう考えていることがある方はいらっしゃいませんか? この考えは、「私らしく自由に生きるための7つの幸せ習慣」を書かれた著者、いんこさんも6年前までずっとそう思いながら過ごしてきたのです。
そんないんこさんは、OL時代、「私はダメな人間なんだから、人に迷惑をかけないようもっともっともっと、頑張らないと」と毎日自分を追い込み、仕事も人間関係もボロボロになるまで生きていたそうです。
ですが、ある時プツンと糸が切れ、脱サラし、北欧へ無計画に移住するのです。すると、ゆるく幸せに生きている北欧の人々の暮らしに出会い、真似をするうちに、いんこさん自身の人生ががらりと好転。
現在では自身の好きなこと、得意なことを活かした仕事をしながら、幸せに暮らしています。いんこさんが北欧の人々から学んだ、幸せ上手になるための7つの習慣を本書で教えてくださっています。今回は前述した通り、こちらの本をご紹介させていただきます。
どうせなら、生まれ変わってもまた自分になりたいと思えるような、大好きな最高の人生になるよう、ぜひ皆さんも「幸せ上手」になってみませんか?
北欧に対して、皆さんはどのようなイメージを持っていますか? 一番わかりやすいイメージとして、IKEAが挙がるのではないでしょうか。丁寧な暮らしをしていそうだな、となんとなくふんわりとした感じですよね。
けれど、そんな北欧の方々は「幸せ上手」なのです。
何かお金を使うような特別なことをしているのではなく、自分の暮らしを心地よく幸せを感じることにとても優れているのです。
以前筆者の記事でも北欧のデンマーク人の暮らしを取り上げましたが、なぜここまで著者だけでなく、この記事を書いている筆者自身も北欧に魅力を感じるのかというと、北欧の方々って、日本人に似ているんです。
例えば、とてもシャイで感情表現が控えめ、お酒を飲むと急に打ち解けられる、勤勉で真面目、活字や読書好きな方が多い、家では靴を脱ぐ、サウナや温泉で裸の付き合いがあるなどなど……。
パーソナルスペースの取り方も非常に似ているため、会話をしていてもなんとなく安心できるのだそうです。特にスウェーデン人の方々は「ヨーロッパの日本人」と呼ばれるほど似ているのです。ヨーロッパと聞くだけではるか遠い場所の人たちと感じますが、私たち日本人からすると親しみやすさがあることが分かりますね。
しかしながら、生き方やそれに対する考え方については真逆。その大きな理由として、日本の社会では「世間」が重視されるのに対して、北欧諸国の社会では圧倒的に一人ひとりの「個人」が中心であるからかもしれないと著者は述べています。日本人が陥りがちな落とし穴として、
①他人を気にしすぎてしまう、②いつもポジティブであるべきという思い込み、③~らしくあるべきという思い込みの3つがあると言います。
思い当たる節があるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。筆者も3つすべてに関して考えてしまうこともあります。けれど、日本に住んでいるからといって、北欧のマインドを真似できないことはありません。難しいことも全くありませんので、これから紹介する7つの習慣のうち、1つでもできそうなことを始めてみませんか?
北欧の人々に学ぶ7つの習慣を、著者は頭文字をとって「こ・こ・ろ・だ・い・じ・に」と紹介しています。
- 心で感じる
選択肢で迷ったときは、自分の心が躍る方を選びましょう。
- 言葉に気を付ける
自分を好きでいるために、自身のご機嫌取りをしましょう。日ごろからポジティブな言葉を自分に投げかけることが大切です。
- ろうそくを日常に
ろうそくの火はリラックス効果があります。火を見ながら自分自身と向き合うことを大切にしましょう。
- 大好きな人と大好きなことをして過ごす
苦手な人とは無理に付き合わないことを意識してみましょう。仕事で必要なかかわりでも受け流したり、深くかかわらないことも必要です。これだけでも幸福度は結構上がります。
- いつも自然に触れ合う
自然を感じられる環境下で20分~30分程度過ごすと、ストレスが軽減されると言われています。都会の騒がしいビル街から少し離れて、緑が多い場所で一息ついてみませんか。
- 自分のスタイルを大切にする
正解を決められるのは自分だけです。自分が納得する選択をしてみましょう。
- にっこり肩の力を抜いて挑戦してみる
チャレンジすることは失敗を考えるとなかなか一歩を踏み出せませんよね。そのときは失敗に対する考えかたを変えてみましょう。「失敗なしで成功することを諦める」ことは案外大切。
以上が、著者が見つけた北欧流7つの幸せ習慣です。皆さんも「こころだいじに」を合言葉に、今日から人生をより幸せに感じるために実践してみませんか?そうすればきっと、昨日よりちょっと素敵な1日になるはずです。
参考文献:「私らしく自由に生きるための北欧流7つの幸せ習慣」著:いんこ(モリネコ出版)