今はインターネットなどで知りたい情報を検索するとすぐに入手できます。ときには、判断できないほど大量の情報であふれてしまうこともあるでしょう。そして、正しい情報と、不確かな情報、かなり怪しい情報などあり、複眼的に検証しなければ、自分で誤った解釈をしてしまうこともあります。 こうした情報過多時代に必要になるのが、物事の本質...
社会の記事一覧
「今の若い人は指示されたことはできるけど、自分から動こうとしないんだよね・・・・」 石川一郎『いま知らないと後悔する2024年の大学入試改革』(青春出版社、2021年)によると、1960年代生まれの石川氏の同世代からよく聞く言葉だそうです。でも石川氏がいうには、それは若い人たちに限ったことではなく、育った時代は違ってい...
「リスキリング(reskilling)」という言葉が最近よく聞かれるようになりました。岸田首相も演説で言及したために、注目している人も多いと思います。リスキリングは、社会や企業のデジタル化の中で新しく生まれる職を得るための職業能力開発という文脈で使われます。経済産業省=リクルートワークス研究所「リスキリングとは - D...
イソップ童話の「アリとキリギリス」は誰でもご存じだと思います。アリは働き者の典型として登場します。しかし、アリの生態を研究している北海道大学の長谷川英祐准教授による、多くのアリは働き者ではないといいます。 長谷川氏の著書『働かないアリに意義がある』(中経の文庫、2016年)によると、アリの巣の中の7割ほどのアリが何もし...
困難に直面するとその本質が見えるとよく言われますが、それは社会も同じです。戦争や災害あるいはテロや公害など、人類はこれまで幾多の困難に遭遇してきました。その中でも感染症の流行は大きな困難のひとつです。2020年から世界に蔓延したとされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、人類が直面したそのような困難の中で...
2022年1月、フランスで売れ残った衣料品の廃棄が禁止される法律が施行されました。2022 年以降、売れ残った布地はフランスで破棄されなくなり、寄付またはリサイクルする必要があります。 これまで、EUでは包装廃棄物に関するEPR法(生産者が製品の廃棄やリサイクルまで責任を負う「拡大生産者責任(EPR)」)が存在しました...
超高齢化社会の日本で「平穏死」について提言した医師がいらっしゃいます。石飛幸三氏は特別養護老人ホームの医師で、数々の看取りを実践してきた方です。石飛氏は「私たちが今、真剣に考えなければならないのは、どうしたら老化現象を食い止められるかということではなく、どうしたらいいかたちで加齢し、そして死んでいけるかということだ」と...
私たちはなんとスマホに多くの時間を使っていることでしょうか。小さな隙間時間ができれば、ついついスマホを確認している人も多いことでしょう。それによって、何か大きな利益があるわけでもないのに。むしろ不利益の方が大きいのではないかと疑うことも必要です。 東北大学加齢医学研究所は、仙台市との共同プロジェクトにおいて、学力と生活...
「移動の自由」という言葉は、憲法の体系書を探してもなかなか出てこない。そして、自由権としての国内での移動の自由に関して、憲法の根拠条文について議論は活発でなかったし、体系的整理などもされてこなかった。 そこで、専門雑誌の法学セミナー66巻7号(2021年)の「移動の自由」の特集に接する機会があり、いくつか論文を確認して...
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