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生産性を上げる働き方(1)- 今日できることは明日やる!?

普通は仕事でも勉強でも、「今日できることは今日やる」ということでしょう。しかし、「今日できる」と思う仕事が目の前にあり、締切期限が先にあるのであれば、明日に回してしまう方がよい場合があります。

多くの方がそうだと思いますが、午前より午後の方が脳も体も疲れてきます。そこで無理をして難しい仕事をしてしまうと、ミスが生じ、軌道修正のための余計な仕事を自らつくってしまいます。

疲労の研究をしている医学博士の梶本修身『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書、2016年)によると、仕事をしても運動をしても、疲れるのはどこかというと、体ではなく脳であると指摘します。特に肉体労働ではなく、オフィスでPCを使用する仕事が多い労働者の場合、極端に体が疲れるような活動はしていません。それよりも体に指示を出している自律神経の中枢が、いろいろ働き、それで疲れを感じることになります。呼吸や心拍でさえ、脳からの指示が必要なわけで、大した仕事をしていなくても、脳は働いているということです。

よって、疲れあるいは疲労感は、体ではなく、脳が感じていることになります。すなわち、脳が疲れるメカニズムを考えても、今日できる仕事を明日に回し、まだ、脳が疲労を感じていない朝に重要な仕事をすることが良い場合があるということです。

何でもやってみなければ、その効果はわかりませんので、試しに今日できることも明日に回してみてください。真面目な人ほど、怠け者になった気分で、最初は嫌かもしれませんが、仕事の成果が上がれば、その気持ちも薄れることでしょう。

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