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一日三食は正しいのか?

朝食を抜くと、免疫システムが活性化される

一日三食を規則正しく摂る、朝ごはんはしっかり食べる、というアドバイスはよく聞くことである。しかし、一日三食も必要かという問題提起がある。とくに朝食を抜いて朝抜き断食が推奨されることが多くなってきている。仮に世界中の人が朝食を食べなくなったら、世界経済はどのような打撃を被るのであろうか。想像もできないし、それを計測した人もいないのではないか。おそらく、朝食抜き断食が普及してしまうと困る企業や人もいるであろう。

鶴見隆史『朝だけ断食で、9割の不調は消える!』(学研、2015年)によると、だいたい午後8時までに夕食を済ませて、翌日の正午まで食事を抜くと、約半日断食したことになるので、朝食を抜いて断食することを勧める。食事を食べてから消化されるまで約半日かかるといわれているので、時間的にちょうどよいということ。断食の効用としては、腸内がきれいになる、血液がきれいになる、体内に溜まった毒素が排泄される、免疫システムが活性化されるなどあるという。

内臓を休ませると、自然治癒力が増す

断食療法の重鎮と呼んでもよいと思われる、甲田光雄博士も『奇跡が起こる半日断食』(マキノ出版、2001年)において、午前中は排泄の時間として朝抜き断食すなわち半日断食を勧める。ある意味、朝食を抜くことで、その時間帯にデトックス効果が発揮され、体内の毒素も排出されるのであろう。断食をしている間は、内臓を休ませることができ、自分が持っている自然治癒力が高まることになる。

このように断食の効用が専門家から提言されることも増えているにもかかわらず、朝食抜きは不健康であり、絶対やってはいけないという情報も発信される。しかし、実際に効果を実感している事例もあり病気が治癒していることもあるようなので、それぞれ自分のできる範囲で断食を試してみるのもよいと思われる。本格的に三日間断食しますということではないので、危険性も少ないであろう。良くないと思えばすぐに中止すればよい。ポイントは従来の常識を疑ってみることも大切であり、自分で調べて納得がいけば、少しずつ試してみるのもよいのではないだろうか。

(参考文献)

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