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ペットボトルリサイクルの仕組み

昨今、各ニュースメディアなどで話題となっている「地球温暖化」ですが、抑止するために二酸化炭素(温室効果ガス)の削減対策が世界的に実践されています。

その取り組みの一つとして、ペットボトルリサイクルの仕組みについてご紹介します。

二酸化炭素の排出量削減

 産業革命以降、経済活動の活性化などにより温室効果が高い二酸化炭素の排出量が増え、それが地球温暖化の要因の一つと言われています。

 そのため、二酸化炭素の排出自体を抑止、削減することが必要になっています。

ペットボトルとは何なのか?

 そもそもペットボトルとは何で出来ているのでしょうか?

飲料水などの容器として使われ身近な存在であるペットボトルですが、ペットボトルとはポリエチレンテフレタレート(Poly Ethylene Terephtharete、以下PET)の総称であり、頭文字を取ってペットボトルと言われています。

PETは化石燃料である石油を原材料として作成されていますので、作成過程で多くの二酸化炭素が排出されています。

また、石油の成り立ちには諸説ありますが、太古の昔、水中のプランクトンの死骸などが土砂と共に浅い海や湖に堆積し、微生物によって有機物に変化し、その上に泥や砂が積もり化学反応が進み、地熱によって長い時間をかけて分解され、液状になったものが石油であると考えられています。

そのような成り立ちで出来た地下資源ですので、一説によれば約50年で枯渇するとも予想されています。

ペットボトルリサイクルの仕組み

 次にペットボトルリサイクルの仕組みについて、基本的な工程をご紹介します。

 1.収集

 リサイクルするためペットボトルは資源ごみ扱いになっていますので、各自治体などがゴミ収集車で各地を周り回収します。

 ゴミの分別方法は各自治体などで区々なルールが決められているかと思いますので、詳細は各自治体のHPなどにてご確認ください。

 2.選別(異物除去)

 収集したペットボトルは各自治体や専門業者の工場などへ集約されます。

集約後、主に手作業にて他のゴミと区別したり、ペットボトル内に異物が残っていないか確認の上、異物などを除去します。

 3.圧縮

 一つひとつのペットボトルを大きな塊として集め、そして作業効率を高めるために圧縮します。

 4.除去、粉砕、洗浄

 専用の機械を用い、更に異物がないか除去します。

 除去した後は細かく粉砕し、特殊な洗浄液などで清浄し、フレーク状やペレット状などにしたリサイクル可能な素材へ生まれ変わります。

 5.リサイクル製品へ

 リサイクル可能な素材へ生まれ変わった後は、その素材を原材料として様々なリサイクル商品が作成されています。

 代表的な事例としては、Tシャツなどのファッションアイテム、食品用トレイ、包装用のラミネート素材などが挙げられます。

 また、ペットボトルをペットボトルへリサイクルする水平リサイクル(ボトルtoボトル)も推進されており、先ほどのリサイクル工程に加え、安全性を高めるための化学的再生処理(ケミカルリサイクル)を施した上で再ペットボトル化を行っており、各飲料メーカなどが採用されています。

 6.サーマルリサイクル

 ペットボトルの状態によっては選別、洗浄などが困難な場合もございますが、そのような場合は廃棄物として焼却処理し、その際に発生した排熱を用い発電などを行うサーマルリサイクルとして活用しています。

私たちが出来ること

 ペットボトルリサイクルの仕組みをご紹介してきましたが、限りある資源として効率よくリサイクルするため、私たち一人ひとりが出来ることを最後にご紹介します。

 1.はずす

  ペットボトルは前述のPET素材のみならず、プラスチック素材も用い作成されています。

  キャップとラベルがプラスチック素材となりますので外します。

  なお、キャップリングにつきましては外し難いので、無理して外す必要はございません。

  リサイクル工程の中で触れた専用の機械で選別しますので大丈夫です。

 2.異物を入れない、除去する

  ゴミなどの異物は入れず、また、異物が混入している場合は除去します。

 3.すすぐ

  飲み残しを無くしたり、臭いが飛散するのを防ぐため水道水ですすぎます。

 4.つぶす

 ゴミ収集車の回収効率を高めるためにはゴミの体積を減らすことが効果的なため、つぶすことによって一度に多く運べることに繋がります。

 5.区別して出す

 ペットボトルはペットボトルだけゴミ袋などに入れて出すことで、その後の回収、選別を容易に行うことができます。

 また、外出先などの場合は自動販売機横などに設置されているリサイクルBOXをご活用ください。

 ペットボトルリサイクルの仕組み、リサイクルを進めるために私たちが出来ることをご紹介させていただきました。

各家庭などで少し工夫することで、その後のリサイクル効率を高めることが出来ますので、地球温暖化を抑止する一つの手段として、ぜひ参考にしてください。

〈参考文献など〉

 ペットボトルリサイクル推進評議会HP

https://www.petbottle-rec.gr.jp/

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