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痩せるために「カロリー制限」をしない方が良い理由

なぜダイエットに失敗するのか?

ダイエットを経験し、同時にダイエットに失敗した経験がある方は多いと思います。ではなぜ失敗してしまったのでしょう。

その大きな問題の一つに、「カロリー制限」「糖質制限」をしたことが原因として挙げられるのではないかと思います。

カロリーや糖質制限は、最初こそ我慢しながら生活すると減量ができてうまくいきますが、死ぬまで炭水化物を抜いて過ごすことは難しいですよね。なぜなら糖質制限ダイエットで真っ先に行うのは「炭水化物を抜くこと」だからです。

炭水化物はエネルギーと筋肉を作ることに非常に大切な栄養です。

炭水化物を抜いて痩せたというのは「脂肪が無くなった」のではなく「筋肉が減ってしまった」ということなのです。筋肉が減ってしまうと、リバウンドの原因にもなり、さらに太りやすい体質を作ってしまいます。

ですから、ある程度炭水化物を摂ることは肉体的にも精神的にも大切なのです。

健康的にダイエットを継続する方法

 今回はそんな適切なダイエットに関する文献『やせたい人はカロリー制限をやめなさい・年間5万人を健康指導する医者が20年間実践してきた食べながらやせるダイエット法』をご紹介してきたいと思います。

まず皆様に知っていただきたいのは、「血糖値」と「インスリン」の関係についてです。

糖を摂取するとなぜ太るのか、結果だけでなくその過程を知っておくことが大切です。炭水化物を食べると腸で分解され、吸収されると、血液の中に糖分が入り込みます。その血液の中の糖分の割合が高くなることを「血糖値が上がる」状態になるのです。

しかし、血液中の糖分が高くなると問題が起こるため、体は糖分を下げようとします。そしてその血糖値を下げることができなくなってしまった状態のことを「糖尿病」といいます。血糖値を下げるために重要なホルモンが「インスリン」なのです。

膵臓で分泌されたインスリンは血糖値を下げた後、脂肪細胞に脂肪をため込んでいく作業をします。つまり、摂取した糖分が急激に血糖値を上げ、それをインスリンが下げようとすればするほど脂肪細胞に脂肪をため込むというメカニズムになっているのです。

これが太る仕組みであり、ダイエットとして私たちは「糖分を摂取しない」という選択肢を選ぶのです。しかし一生糖を摂取しないことは難しいですよね。そこで著者が紹介しているのが、「糖分の取り込み方により血糖値を急激に上げない方法」です。カロリー制限や糖質制限のダイエットではなく、食事の組み合わせ方で血糖値上昇率を下げる方法を取り入れたダイエットです。

食べながら痩せる

組み合わせ方としてとても大切なのは、「炭水化物+タンパク質または脂質」です。

例えば、白ご飯単体よりも卵かけごはんの組み合わせの方が、血糖値が上がりにくいのです。しかしこれだけではありません。この組み合わせを元に、食事の際の食べる順番を意識します。順番を変えるだけで急激な血糖値の上昇をさらに抑えることができます。

  1. 水(30分前までに500mlを飲む)
  2. 野菜(水溶性食物繊維)
  3. タンパク質または脂質と一緒に炭水化物
  4. 運動(食べ終えてから15分以内に歩く程度の軽い運動)

この順番が一番血糖値を急激に上げない食べ方なのです。また順番の理由や留意点が気になる方はぜひ実際に本を手に取って読んでみてください。文献にはそのほか食べ方の工夫や具体的な食事のメニューなども記載されていますよ。

「しっかり食べて、太らない」

現代では過度なダイエットから摂食障害になってしまう方がたくさんいらっしゃいます。病気になってしまっては元も子もなくなってしまいますよね。

健康的なダイエット方法で健康的な体作りをする理由は、自分の人生を長く幸せに生きるためでもあるのではないかと思います。ですので、今回の記事を読んでからでも「しっかり食べる太らない食べ方」を取り入れてみませんか?

決して自身を卑下するのではなく、「今よりももっと幸せに素敵な自分になるために!」と前向きな気持ちで取り組むマインドも本当に大切になっていくと思います。ぜひ健康的で元気な体を一緒に作っていきましょう。

参考文献:『やせたい人はカロリー制限をやめなさい 年間5万人を健康指導する医者が20年間実践してきた食べながらやせるダイエット法』(益江毅・ダイアモンド社)

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